コードギアスのルルーシュとスザクにひたすら愛を捧げているテキストブログ
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神殺しシリーズと銘打っておきます。ルルスザ。 体の中に化け物を飼っているために高校卒業と同時に幽閉されるスザクと、 そんなこと微塵も知らずにひたすら青春しているルルーシュの話。 ・・・あれ? なんかルルーシュが痛い子に見え・・・げふんげふん! 詳しい設定等はのちのち倉庫にupしておきます。 「君って本当に趣味が悪い」 間近にある幼馴染みの顔を見つめて、スザクははっきりと告げた。・・・正確には、元幼馴染みだ。彼に好きだと告白されて、自分はイエスと返したのだから、幼馴染みと言い切るのはおかしい。ぼんやりと自分の思考を訂正しながら、今更恋人っていうのもなんだなぁ、と何とはなしに思う。そう表現するには、ルルーシュはあまりにも近くにいすぎた存在だった。 (まぁ・・・困ったことにそれがまったくいやじゃないんだけど) 彼の告白に対して、考える余地もなく「僕も好きだよ」と返せるほどに、スザクだってルルーシュに夢中だったのだ。今考えると、自分は口が裂けてもそれを言ってはいけないはずだったのに。目の前の彼には散々馬鹿だと言われ続けていたけれど、このことに関しては自分でもそう思う。スザクは確かにルルーシュが好きだったけれど、それを伝える気はこれっぽっちもなかったし、伝えることもできないと思っていた。だって――。 「またその話か」 「そうは言うけど・・・わざわざ僕を選ぶなんて、趣味が悪い以外に言いようがないじゃないか」 「俺が、お前がいいと言っているんだ」 「・・・・・・」 ――だってスザクは、あと2年で彼の前から消えるのだから。 そのことを知っていた自分は、あの告白を受けるべきではなかった。それなのに、ルルーシュと自分の気持ちが同じだったことに歓喜して、気が付いたら頷いていた。自分の気持ちを吐露していた。・・・これでは駄目だと、思う、のに。 「それとも・・・お前は俺とこうなったことを後悔してるのか?」 「えっ?」 ルルーシュの拗ねたような、傷付いたような声にはっとして、顔を上げる。間近に迫ってきていた美貌はいつの間にか少し離れていて、代わりに不機嫌と不安を綯い交ぜにしたような表情がスザクに向けられていた。――あ、まずい。そう思ったときには、自分の口は感情のまま、素直に言葉を吐き出していた。 「そんなことないよ。僕だって、君のことが好きなんだから」 駄目だ駄目だと思いながら、後悔だけはしていないのだから救いようがない。あまりにも自分本位な考えに嫌気が差したけれど、「そうか・・・」と嬉しそうに微笑むルルーシュを見たら、それでもいいかと半ば投げやりにそう思った。彼のこういう表情に、ひいては彼自身に、スザクはめっぽう甘いのだ。 ルルーシュの指先がそっとスザクの頬を撫でる。少しだけ体温の低いそれが心地良くて目を細めると、音もなく近付いた美貌と一瞬だけ視線が絡まって――すっと閉じた瞳と同時に、唇へ小さなキスが落とされた。キスを拒むためにあんな話題を振ったのに、結局キスを受け入れている自分がいる。そんな矛盾に思わず笑い出しそうになって、鼻の奥がじん、と熱くなった。 (・・・違う) 笑いたいんじゃない。泣きたいんだ。どんなにキスを重ねても、どんなに体温を分け合っても、ふたりで同じ未来を歩けない。あと2年という残された月日が重く圧し掛かって、スザクは情けなく歪んでいるであろう顔を隠すようにルルーシュの肩へと頭を埋めた。何の躊躇いもなく背中に回された腕の体温が優しくて、スザクは心の中だけで何度もごめん、と繰り返した。 ―――――― 高一終わり~高二始まりあたり。付き合い始めたばかりの頃。 もうちょっと明るい話になる予定が、思っていた以上に暗くなってびっくりしてます(笑) 終わりがある期間限定の恋人同士ってちょっと萌えませんか? こんなノリですが、当ブログはハッピーエンド至上主義です!(力説) PR この記事にコメントする
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