コードギアスのルルーシュとスザクにひたすら愛を捧げているテキストブログ
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
Thanks for:選択式御題
わたしの執事、ぼくのお嬢様シリーズ。スザルル♀。 ハロウィン2話目。 双子に悪戯されたスザク。ようやくルルーシュ登場! っていうか、ハロウィン終わっちゃったけどねッ!(涙) 仕様がないよ・・・月末、リアルが忙しすぎた・・・(めそん) リアルハロウィンは終わってしまいましたが、もうしばらくお付き合い下さると幸いですー。 自分の作った衣装に身を包んだ可愛い妹と弟が、上機嫌に笑って言った。 「今日のスザクさんは執事さんじゃなくてメイドさんなんです。ねー、ロロ」 「ねー、ナナリー」 ルルーシュの最愛の妹弟は相変わらず仲がいい。きゃっきゃっとはしゃぐふたりに心和まされながら、告げられた言葉の意味が把握できずに首を傾ける。ルルーシュがその言葉の意味を知ったのはそれから5分後。キッチンでティータイムの準備に勤しんでいたランペルージ家の執事・・・否、ナナリーとロロ曰くメイドの姿を見つけたときだった。 「いやぁ、よく似合ってるぞスザ・・・ぷっ」 「ルルーシュ・・・笑うなら思いっきり笑ってくれたほうが気が楽なんだけど」 普段は憎たらしいほど穏やかな笑みを絶やさないスザクの、珍しく恨めしげな表情を目にして、ルルーシュは耐えられないとばかりに笑みを洩らした。いわゆるエプロンドレスに身を包んだスザクは、ティータイムの準備中ということも相俟って、まさしくメイドというに相応しい様相を呈していた。黒地のロングスカートに、控えめなフリルをあしらったエプロン、クセの強い栗毛からはひらひらと揺れる白いカチューシャが覗き、顔には嗜み程度の薄い化粧。今日びのデザイン性にばかり特化したメイド服に疑問符を浮かべていたルルーシュにとっては、これこそが真のメイドだ、と言わんばかりの出来である。さすがは我が妹弟。趣味がいい。 「よかったじゃないか、可愛く仕上げて貰えて」 「仕上げて貰ったっていうか、服渡されて『まずはこれを着てね』ってロロににっこり微笑まれて、着替えたと思ったら次はナナリーから化粧道具を渡されて『やるなら完璧に、ですよね?』ってこれまたにっこりと微笑まれて拒否権がなかっただけ、とも言うんだけど・・・」 あのふたり、どんどんマリアンヌさんに似ていくよね、というスザクのげんなりとした声にはとりあえず苦笑を浮かべておくに留めるとして。・・・この男、女性ものの化粧まで完璧にこなすのか。どういう生活をしていたらそんな技術が身につくんだ、と問いたいような、答えを聞くのが恐ろしいような、なかなか複雑な心持ちである。だが、そんな複雑な乙女心になど気付くはずもないスザクはカチューシャで留められた栗毛を指先で摘みながら、ぽつりと呟く。 「――僕より、ルルーシュのほうが似合いそうなんだけどな」 「は?」 ぎょっと目を瞠ったときには、スザクはもうルルーシュの目の前まで迫ってきていた。上品なフリルで装飾された白いカチューシャを栗毛から引き抜き、そっとルルーシュの黒髪に挿す。整えるように、馴染んだ手のひらがさらりと髪の表層を撫でていった。流れるような動きで、指先はその中の一房を掬い上げ、恭しく接吻け。翡翠の瞳が上目遣いにルルーシュの顔を仰ぎ、ふわりと和む。 「うん、やっぱり。ルルーシュのほうがよく似合ってる」 その表情になのか、その動作になのか、はたまたその両方になのか・・・ルルーシュの頬は一気に熱を帯びた。紅潮しているであろうことなど、鏡を見なくても自分でもわかる。金魚のように口をぱくぱくとさせながら、あっさりと自分から離れていくスザクを見つめる。彼は、いつもの自分を取り戻したかのように微笑み、温めたポットを片手に持ちながら、言った。 「あんまり大人をからかっちゃ駄目だよ?」 ――やられた、とルルーシュは思った。 ―――――― 今日こそは勝てると思ったルルーシュ。やっぱりスザクのほうが一枚上手? でもこんなことで引き下がる彼女ではない!(笑) ・・・というわけで3話目に続きますー。 PR この記事にコメントする
|
カレンダー
カウンター
最新記事
(10/09)
(10/08)
(07/19)
(07/19)
(06/23)
(04/04)
(03/09)
(03/09)
(02/26)
(02/21)
ブログ内検索
最新TB
プロフィール
HN:
朝倉斐滝
性別:
女性
|