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コードギアスのルルーシュとスザクにひたすら愛を捧げているテキストブログ


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Thanks for:hazy

ホラー系が苦手な人は読まないで下さい(にこ)

スザルルでもルルスザでもなく、カップリング要素はほぼ皆無です。
出てくるのは子スザクとユフィ、あとちょっとだけ子ルルーシュ・・・かな?

ユフィがとっても怖い感じです。
「ユフィは清純無垢な癒し系お姫様なの!」って方は読まないほうが吉。


どうしてこんなものを書いたかは後記にて明らかにしますが、とりあえずここまで読んで雲行きが怪しいな、と思った方は、あとは自己責任で判断して下さい。

・・・まぁ、ぶっちゃけ、大袈裟に書いてはいますが、所詮朝倉が書いたものですから。
ホラーを書いた経験はほとんどないですし、それを期待して読まれても期待はずれもいいとこだと思います。
「別に苦手じゃないしー。そんなんもありっしょ」ぐらいの軽い気持ちで読んでいただければ幸いです^^




――嘘だ。


嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ・・・!

長い廊下を走りながら、スザクはひたすらに心の中で叫んだ。頭の中で繰り返されるのは、重々しく口を開いた親友の言葉だ。毎日のように遊んでいる彼の家で見つけた、まるで隠されるように秘められた白塗りの扉。


『スザク、聞いてほしい』


その奥の部屋には、優しくて温かな、まるで従妹の神楽耶が読んでいたおとぎ話のお姫様みたいな綺麗な女の人がいて。


『あの部屋には、もう行っちゃ駄目だ』


いつも、窓辺に座って子守唄を歌っていた。「お腹にね、赤ちゃんがいるの」と、そう愛しそうに微笑む彼女の傍にいるのが、スザクは好きだった。


『だって、あの人・・・ユフィ姉さんは――』


「ユフィ!」


蹴破るように開いた扉の向こう側、桃色の髪をふわりと揺らしながら、彼女はいつものようにスザクを迎え入れた。


「いらっしゃい、スザク」


見惚れるほどの綺麗な微笑み。温かな菫色の瞳がそっと細められて、耳に心地良く馴染む優しい声がスザクの名を呼ぶ。その声に、スザクは張り詰めていた息をほぅっと吐き出し、笑った。


(ほら、やっぱり嘘じゃないか)


『ユフィ姉さんのお腹の赤ちゃんは・・・もう死んでしまったんだ』


華奢な彼女の手が、そっと腹部に乗っている。・・・まるで大事なものを守るみたいに。それなのに、なんであの親友はあんなことを言ったのだろう。意地悪にしては悪趣味な、と少しだけむっとしながら、スザクは窓辺の彼女へと近付く。


「ルルーシュが、ひどいこと言うんだ」
「まぁ。一体なにを言われたの?」
「・・・ユフィのお腹の赤ちゃんはもう死んでいるんだなんて言うんだ。ひどいだろ」
「あらあら・・・ルルーシュったら。ひどいわ」


口ではひどいと言いながら、彼女はそれでもくすくすと笑った。もっと怒ればいいのに、とスザクは思う。そんなふうに笑って許してしまうから、ルルーシュはあんな嘘を吐いて平気でいられるのだ。むすっとしたスザクの頬を、ユーフェミアの手が、そっと撫でる。思いがけず冷たい彼女の指先に一瞬だけ肩を竦ませ、スザクは不思議そうにユーフェミアを仰いだ。


「・・・ユフィ?」


優しく微笑んだままの彼女は、そうして確かめるようにスザクの頬を撫で続けて、言った。


「本当にルルーシュはひどいことを言うのね。――わたしの赤ちゃんは、こうしていつもわたしに会いに来てくれているのに」

(・・・え?)


訳がわからず目を見開くスザクの額に接吻けを落として、ユーフェミアは囁く。「可愛い可愛いわたしの赤ちゃん」愛おしそうなその声が、まるで呪文のようにスザクの鼓膜を震わせて。


「でも、勝手にお腹の中から出てきちゃうなんて、本当にせっかちな子。一体誰に似たのかしら?」
「ユフィ・・・違う、違う、よ・・・」
「そんな怯えた顔をしないで、スザク。別に怒っているわけじゃないの。わたしだって、早くあなたに会いたかったんだもの」


慈しむように優しい、菫色の眼差し。いつもと変わらないそれが、まるで別人のように恐ろしく思えて、スザクはふるふると首を振った。


「おれは・・・ユフィの赤ちゃんじゃ、ない・・・よ」


そう言ったスザクに、ユーフェミアは一瞬だけきょとんとして・・・それから、まるで蕩けるような美しい微笑みを浮かべた。


――――――
・・・という夢を見た(マジで)
しかも本当にここで目が覚めたんです。なにこの狙ったようなタイミング!(笑)
あまりにも物語っぽい作りだったので、とりあえず書いてみちゃった(てへ☆)
べ、別にバレンタインネタがなかなか上手く書けないことへの現実逃避なんかじゃないんだからねッ!

どうでもいい話ですが、冒頭を書いていてひぐらしを思い出した私はきっと腐女子として間違ってないと思う。

久々の更新がこんなんですみません!(土下座)

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