コードギアスのルルーシュとスザクにひたすら愛を捧げているテキストブログ
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神殺しシリーズ。ルルスザ。 バレンタインです。4月だろうがなんだろうがバレンタインです。 今回のバレンタインはとにかく難産でした。 なにが難産って、ルルスザもスザルルも、いかにしてホワイトデーに繋げるかが全然思いつかなくて・・・。 とりあえず、せっかくなのでバカップルっぽく。 付き合い始めた頃。時期的には「この先の未来には、君がいないよ」の前ですね。 自分が手渡したバレンタインの贈りものを見つめて、石化したように固まっている恋人をちらりと見て、スザクは思わず視線を逸らした。あぁもう、こんなことになったのもC.C.の所為だ。胸中に渦巻く悪態は、当の本人が聞いていたら眉を顰めただろうが、八つ当たりと切って捨てるにはいささか彼女の影響力は強すぎる。再度視線を恋人に向ければ、ようやく石化から脱出したらしいルルーシュが、困惑げに眉を寄せていた。 「・・・ピザに、チョコレート・・・?」 「ごめん、その思考に侵蝕されたらもう他のチョコが思い付かなくなっちゃって」 「どこをどうしたらそういう思考に辿り着くんだ、お前は」 (家にピザ狂いの守護神がいると、だよ・・・) 居心地悪く視線を逸らしながら、スザクは小さく溜め息を吐いた。恋人同士になって初めて迎えるバレンタイン。去年までは「大事な幼馴染みへ」という名目でルルーシュから貰ってばかりだったが、今年からはそうもいかないだろう。だが、プロ顔負けの腕前を持つルルーシュに一体なにをあげればいいのか。悩みに悩んだ挙句、最終的な相談相手にC.C.を選択してしまったことこそが、なによりの間違いだったのだ。 『なるほど。なら、あの坊やが確実に喜ぶいい方法を教えてやろう』 『え? ホントに?』 『あぁ、私の言うとおりにすれば間違いない。まず、溶かしたチョコレートを準備する』 『うんうん』 『それと、先に言っておくが、チョコレートは固まらない程度に少し冷ましておけ。熱すぎると後々つらい思いをするのはお前だ』 『・・・? うん、わかった』 『で、次にあいつの前で服を脱ぐ』 『・・・・・・うん?』 『最後はそのチョコレートを体に塗り付けて「僕を食べて」と・・・』 『言わないよ!?』 『なんだ、言わないのか。つまらん奴め』 『いや、どう考えてもそういう問題じゃないし・・・』 『あぁ、そうだ。言い忘れるところだった。私へのバレンタインはチョコレートトッピングのピザでいいぞ』 『・・・え、バレンタインでもピザなの・・・?』 ピザに合わない食材はないからな、と心底本気で頷いていた守護神の顔を思い出し、スザクはもう一度溜め息を洩らした。 「いや、まぁ・・・ちょっと変わったチョコパンだと思えばそこまで突飛でもないんじゃないか・・・?」 「・・・ごめん、ルルーシュ。必死にフォローしてくれるその優しさが痛いよ・・・」 チョコレートピザなんて、喜ぶのはC.C.ぐらいに決まっているのに・・・。申し訳ないやら情けないやら、どんどん気持ちが落ち込んでいく。恋人になって初めてのバレンタインがこれでは、さすがのルルーシュも呆れただろう。そもそも、スザクに残された時間はあと2年ほどしかないのだ。もっと一日一日を大事にするべきだった。――少なくとも、チョコレートピザなんかに割くべき時間ではなかったはずだ。 「――スザク」 「え・・・っ?」 突然呼ばれた自分の名に、きょとんとして顔を上げた途端、口の中になにかを押し込まれた。目の前には、悪戯っぽく笑う紫水晶の瞳。その眼差しに促されるままにもごもごと口を動かせば、チョコレートの濃厚な甘さがとろりと舌の上で転がり、上品なラム酒の香りが擽るように鼻腔を抜けていく。「美味いか?」という恋人の問いかけにこくこくと頷き、スザクはその極上の笑みを浮かべる美貌を見上げた。 「じゃあ、少し味見させてもらうとしようか」 その微笑みが、既視感を覚えるような艶っぽさを滲ませ始めたのはその直後。だが、スザクがそれに警戒するよりも半歩早く、ルルーシュの指先がくいっ、と顎を持ち上げた。重ねられた唇は味わうがごとく深く、溶けたチョコレートの残滓を辿るように舌の上をなぞる。 (・・・酔いそう・・・) その酩酊感を、チョコレートに含まれていたラム酒の所為にするには、いささか無理があるだろう。抗議のように、恋人の服を握り締めながら、スザクは結局C.C.の言うところの「僕を食べて」と似たような結果になったことに胸中で苦笑を洩らした。 ―――――― キスシーンをどこまで濃厚に書いていいか悩み、結局ぬるくしてしまいました。 濃厚なのは、満足のいくものを書こうとすると精神力を大幅に抉られるので・・・(遠い目) でも実はこれ、途中で着地点を見失った話です。 C.C.が思ったよりも出張ってしまって・・・チョコピザの話が書いていてとまらなくなって当初の予定からは大分ずれました。 当初の予定ではチョコピザなんて貰って凹んだルルーシュを見て、さすがに罪悪感を覚えたスザクがチョコを口移し、の予定でした。 まぁ、どっちにしろルルーシュは美味しい思いしているのでいいんじゃないでしょうか(笑) それよりもお詫びすべきは今がいつかってことですよ・・・4月ですよ、 4 月 ! ! 本当に遅くなって申し訳ありませんでした(土下座) PR この記事にコメントする
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