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コードギアスのルルーシュとスザクにひたすら愛を捧げているテキストブログ


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Thanks for:hazy

Dear daysシリーズ。ルルスザ。


またもやフライングでルルーシュがデレたあとの話。
エイプリルフールといえば、一度はやりたくなるネタです。


ちなみに・・・当初の予定では神殺しで書く予定でしたが、言うまでもなく暗いネタで、「スザルルも暗かったし、神殺しは書いたばっかりだしなぁ・・・」と思い直し、急遽変更しました(笑)




――スザクに、とっておきの嘘を教えてあげます。


そう言ってにっこりと笑ったユーフェミアの綺麗な顔を思い出し、スザクは途方に暮れるような気持ちになった。スザクは今まで、エイプリルフールに嘘を吐いたことがない。そういう相手がいなかったというのがその最たる理由だが、いたとしても、嘘を吐けていたかどうかは別問題だ。だって、そもそもどういう嘘を吐けばいいのかがわからない。それを聞いたユーフェミアは「なら、今年がスザクのエイプリルフールデビューですね!」とはしゃいで、彼女曰くとっておきの嘘をスザクに伝授してくれたわけだが。


(・・・本当に、あんな嘘吐いてもいいのかな・・・?)


相手はルルーシュ限定。「明日、ちゃんとルルーシュの反応を教えて下さいね」ユーフェミアにそう言われてしまったので嘘を吐かないわけにはいかないが、いまいちスザクは乗り気になれずにいた。それは今まさに、そのターゲットが目の前で紅茶を飲んでいても変わらない。スザクは、自分の前に置かれている紅茶に手を付けることもできないまま、うろうろと彷徨わせていた視線をルルーシュへと向けた。


「ん? どうした、スザク」


そう言って優しく微笑むルルーシュに、スザクはとうとう追い詰めれたような気分に陥った。今から吐く嘘を、彼は一体どう思うのだろう。傷付く? 悲しむ? いや、もしかしたら、なにも思わないかもしれない。そしてスザクは、その最後の可能性が、一番怖い。


――大丈夫、ルルーシュはきっと大慌てしますよ。


ユーフェミアの言葉が、スザクの脳裏に蘇る。「だから、スザクはもっと自信を持っていいんです」と、ユーフェミアは言った。スザクが「そんなことないよ」と返しても彼女の自信は揺るぐことがなく、「だったらなおさら、スザクは嘘を吐かなくちゃ駄目です」と強い口調で言ったのだ。


(今日は・・・嘘を吐いても許される日)


――このとっておきの嘘で、ルルーシュの反応を確かめちゃいましょう!


頭の中でユーフェミアの言葉を反復して、スザクはともすれば震えてしまいそうな唇に、なんとかそのとっておきの嘘を乗せた。


「る、ルルーシュなんて・・・嫌い、だ・・・」


言ってしまった。――言ってしまった!

彼は一体どんな反応を示すのだろう。ぐるぐると悪い想像ばかりが現れては消え、スザクは恐る恐るその表情を窺った。ルルーシュは、一瞬だけきょとんと目を瞬かせて、それからすぐに小さな苦笑を洩らし、座っていたソファから、スザクの座るソファへと移動してその隣へとそっと腰を下ろす。その一連の動きを、困惑しながら見ていたスザクは、ルルーシュの長い指先が自分の髪を梳く感覚にはっとなった。「馬鹿だな」と、言葉とは裏腹に優しい声が鼓膜を擽り。


「言った本人が、そんな泣きそうな顔をしてどうするんだ」


自分を抱き上げる温かい腕に、スザクはユーフェミアのいうとっておきの嘘が、ルルーシュに見抜かれていることを悟った。


――――――
スザクはこのあと大泣きして、ごめんなさいって言いながら何度もルルーシュに大好きだって言うんだと思う。
そしてそれを優しくあやすルルーシュが私の理想。・・・うん、夢見すぎ!(笑)

ユーフェミアの嘘が云々っていうより、スザクが嘘吐くの下手すぎるのが問題なんですが、スザクは「この嘘を見抜くなんてルルーシュってやっぱりすごい!」ぐらいに思ってれば可愛いと思います。

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