コードギアスのルルーシュとスザクにひたすら愛を捧げているテキストブログ
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10000HIT記念。 「少女騎士シリーズで、♀バレ後で他人から見たルルスザの日常を読んでみたいです(kiri様)」より。 アーニャ視点にしてみました。・・・というか、アーニャ初登場じゃ・・・(笑) カレン、ジノ、アーニャと悩んで、結局アーニャで落ち着きました。 主の膝枕で眠る騎士なんて前代未聞じゃなかろうか、とアーニャは思った。静かな昼下がり、緑に囲われた庭園の中の小さな秘め事。それをアーニャが発見してしまったのは単なる偶然だが、もしこれが自分でなければ問題になっていたところだ。・・・それは、この主従もよくわかっているはずなのだが。 「起こすなよ? 渋るコイツを説得して休ませるのは結構骨が折れたんだからな」 口許に人差し指を立てながら笑うこの皇子は、一体なにを考えているのだろう。どこか楽しげにも見える彼の紫水晶色の瞳を見つめ、アーニャはぽつりと呟く。 「・・・ジノが知ったら、大騒ぎしそう」 「確かに、あいつはうるさそうだな」 いやそうに顔を顰める彼は、どうやらそれ以外の人間に見つかることは問題としていないらしい。・・・いや、もしかしたら、逆に問題になることを狙っているのかもしれないとさえ、思う。日頃から、スザクが騎士として戦場を駆けることに難色を示しているこの皇子のことだ。問題になって、スザクが騎士からはずされれば、それこそ嬉々として彼女を自分の妻に迎えようとするだろう。 (・・・ルルーシュ殿下は、考えが甘い) スザクが、そんな方法で得た地位に納得するなんて思えない。彼の計画の中にそれさえも組み込まれているのなら話は別だが――どちらにしても、アーニャはスザクに騎士をやめてほしくない。スザクはアーニャにとっては友達で、いつかは名実共にルルーシュだけのものになってしまうのだろうけれど、今はまだ近くにいてほしい。自分の中で出たその結論にアーニャは満足して頷き、それ以上の勘繰りをやめることにした。代わりにそっと屈んで、安らかな寝息を立てる騎士の顔を覗き込む。 「スザクの寝顔、初めて見た」 「・・・まぁ、そうだろうな」 スザクの眠りは、仲間内で1、2を争うほど浅い。人の気配だけでもすぐ起きてしまうし、作戦行動中は睡眠を取ることのほうが稀だ。性別が露顕しないよう行動していた男装時代の癖がそのまま残っているのだとスザクは笑っていたが、アーニャには彼女自身がどこか安眠を恐れているように見えた。・・・その彼女が、ルルーシュの傍ではこんなにも穏やかな眠りにつけるのだ。 (・・・ジノ、勝ち目ない) 冗談っぽく見せて、割と本気でスザクに入れ込んでいる同僚の顔を思い描いて、アーニャは決定的に振られたときはちゃんと慰めてあげよう、と心に決める。ゆっくりと立ち上がったアーニャは、訝しげな視線を投げてくるルルーシュの顔をちらりと見て、「一時間」と言葉を紡いだ。 「ロイドがスザクを探してた。けど、一時間は時間を稼ぐから・・・スザクのこと、ゆっくり休ませてあげて」 「・・・すまない、アーニャ」 「殿下のためじゃないから、謝らなくていい」 そう、これはスザクのためだ。いつか、スザクを独り占めにしてしまうルルーシュのためなんかじゃない。くるりと背を向けて歩き出したアーニャの背後で、僅かに身じろいだ騎士が、覚醒しようともがいているようで。 「ぅ・・・ルルーシュ・・・いま、だれか・・・」 「誰もいないさ。・・・ほら、お前はもう少し休んでろ」 「・・・ん・・・」 これが、あの白き死神と同一人物だなんて、誰が思うだろう。そっと後ろを振り返れば、スザクの亜麻色の髪を優しく梳きながら、ルルーシュが愛おしそうに微笑んでいる。細められた紫水晶色の眼差しに、アーニャは懐から携帯を取り出して、構えた。 「記録」 小さな秘め事を、慈しむように包み込んだ緑の庭園。そこで寄り添うふたつの影を携帯画面に収め、アーニャは唇の端にそっと笑みを乗せた。 ―――――― 書いておいてなんですが・・・アーニャ視点って難しいなぁ。 相変わらずバカップル全開な皇子騎士が書きたかったんですが・・・騎士がほとんど喋ってない事実に凹みそうです・・・(突っ伏し) kiri様、リクエストありがとうございました! PR この記事にコメントする
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