コードギアスのルルーシュとスザクにひたすら愛を捧げているテキストブログ
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Thanks for:選択式御題
願いごとシリーズ。スザルル。 スザクの告白・・・みたいなの。 ナナリーとか出したいなぁ、とは思うものの、とりあえずこのふたりの仲が進まないと何もできないので(笑) 倉庫に関しての意見は未だ募集中です! 「君を、好きになってもいいですか?」 好きという言葉は難しい。友愛も、親愛も、恋慕も、すべて同じ言葉をもって表現するのだから、言葉とはなんて不自由なものなんだろう。――思考の脱線だと理解しながら、ルルーシュは半ば現実逃避のようにそう思った。問いかけてきた同居人は、いつもと変わらない穏やかな笑みを浮かべている。いつものようにリビングの椅子に座り、ルルーシュの入れたコーヒーを飲みながら、立っているルルーシュを見上げるのだ。凪いだように静かな翡翠の瞳は、ただ優しい光を反射してルルーシュを映した。・・・なんだか、自分ばかりが動揺しているようで、不愉快な気分になってくる。 そもそも、とルルーシュは思うのだ。そもそも、好きになるというのは自発的になるものであって、相手に許可されてなるものではない。だから、スザクの言うところの「好きになってもいいか」という問いはナンセンスだ。意味がない。大体、好きになってもいいと言われたから好きになる、というのは真実好きになったということになるのか。・・・ふと考えてしまったのだが、さっきから自分の思考とはいえ、何度「好き」を繰り返したのだろうか。なんだかひどく自分の頭が悪くなったような気さえしてくる。 「それは・・・」 延々と思考し続ける優秀な脳味噌を無視して、ルルーシュは意識せずにぽつりと口を開いていた。「それは?」きょとん、として返された言葉に、無意識下の言葉を意識させられて、ルルーシュの脳はあっけなく活動を停止する。真っ白になった頭はもう使いものにならず、だから、そのとき口にした言葉は、紛れもないルルーシュの本心だったのかもしれない。思考に邪魔されない、まっさらな心の声。原点に立ち戻るかのような問いかけ。翡翠の瞳を見下ろし、ルルーシュは自分でもどんな感情を込めたのかわからない震えた声に、言葉を乗せた。 「それは――どういう意味で?」 その問いに、スザクはふっと唇の端を上げ、翡翠の瞳を逸らすかのようにコーヒーカップへと視線を下ろす。そして、カップの縁を指先でなぞるだけの時間を置いてから、ゆっくりと顔を上げた。翡翠の眼差しが、さきほどと同じような静謐さを持ってルルーシュを見上げ、弧を描いた唇が動く。 「どういう意味だったら、好きになってもいい?」 いつもと変わらない、穏やかで優しい声。だけどその中に、ひどく不安定に揺れる響きを感じ取ってしまった気がして、ルルーシュは黙り込んだ。――どういう感情でなら、好きになることを許してくれる? そう、訊かれた気がした。 ―――――― 前回から一週間ぐらいは経ってるのかなぁ?(あまり考えてなかった) どちらにしても、やっぱり手遅れだったらしい枢木さん(笑) PR この記事にコメントする
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