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コードギアスのルルーシュとスザクにひたすら愛を捧げているテキストブログ


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Thanks for:選択式御題

輪廻シリーズ。スザルル。


双子がちょっと成長したあとの話。
ルルーシュとスザクはまだ小学生ですー。
雰囲気的には、ルルーシュ&スザクが11歳で双子が6歳ぐらい。

子供って結構突拍子もないこと聞いてきたりしますよね・・・っていう話(笑)


スランプ中で文章おかしいです。
長い間逃げてすみません・・・あまりの文章の駄目駄目さ加減に嫌気が差してました・・・(めそ)




ルルーシュが目に入れてもいたくないほどに可愛がっている双子の弟妹は、それはもう実の兄のごとくスザクに懐いていた。まぁ、実際、スザクは生まれたときからずっと双子の傍にいるのだ。もうひとりの兄として認識されるのは当然だし、ルルーシュも理性では納得している。――だが、理性と感情は別物なわけで。


「スザクおにいさまーっ!」
「スザクにいさんっ!」


スザクが来た途端、満面の笑みを浮かべて駆け寄っていく双子を見るたび、仄かな嫉妬を覚えずにはいられないのだ。・・・確かに、スザクはよく双子達と遊んでくれる。体力面にいささかの不安があるルルーシュの分を補うように、母に似て活発に育った双子達を相手しているのだ。懐くのも当然だろうし、それでルルーシュが蔑ろにされているわけではないのだから嫉妬するのも筋違いだ。それでも思わずじとっとした視線を向けてしまうのは、そんなルルーシュを見るスザクの微笑ましそうな瞳がむかつくからだ。・・・断じて、双子達の力いっぱいのタックルをくらっても、転ぶどころか体勢を崩しもしないスザクを妬んでいるからではない。そう、断じて。


「スザクにいさん、あのね、あのねっ」
「わたしたち、スザクおにいさまにききたいことがあるんですっ」
「え? 僕に? ・・・なにかなぁ・・・僕に答えられることならいいんだけど・・・」


双子のきらきらとした眼差しに見上げられ、スザクは困ったように顔を傾けながら、ちらりとルルーシュを見た。体力面でのフォローがスザクの役目ならば、双子の知的好奇心を満たすのはルルーシュの役目だ。子供特有の「なぜ? なに? どうして?」の攻撃に、スザクはすぐ根を上げていたし、元々どこか本能と感覚で生きているらしいところのある彼は説明が下手だった。ロロとナナリーもそこら辺のことはしっかりと弁えているようで、今ではすっかりわからないことがあったらルルーシュに、が基本だ。――まぁ、とどのつまり、今のスザクの目配せも、「もし無理そうだったら助けてよ」という意思表示に過ぎないわけで。それを見れば、多少の溜飲は下がり、ルルーシュは軽く肩を竦めてそれに返した。あからさまにほっとした様子のスザクが、ルルーシュの気分を更に持ち上げる。――が、それはそこまでだった。「なぁに?」と優しく問いかけたスザクに、双子を代表して、ナナリーがその大きな瞳を輝かせて、問うた。


「スザクおにいさまは、どうしてわたしたちと同じおうちに住んでないの?」


・・・子供の思考回路が理解できないのはこういうときだ。


「えーと・・・それは、どういう意味?」
「だって、おにいさまはいっしょのおうちなのに」
「スザクにいさんがちがうおうちなのはヘンでしょ?」


ねぇ、どうして? かっくんと首を傾けてみせる双子を見つめられ、スザクはしばし目を瞬かせた。そんなスザクを眺めながら、ルルーシュは考える。・・・つまりはこういうことだろう。ルルーシュが一緒に住んでいるのに、同じく〝兄〟であるところのスザクが一緒に住んでいないのはおかしい、と。多分、双子はそう言いたいのだ。


「えぇとねぇ・・・僕のお家は、ちゃんとこのお家の隣にあるでしょう?」
「でも、スザクおにいさまだけちがうおうちはさびしいです」
「じゃあじゃあ、スザクにいさんもこっちのおうちに住めばいいんだよ」
「わぁっ、それはいいかんがえですね! ロロっ」


そしてそれには、いつもスザクが一緒にいればいいのに、という双子達の可愛い願望が存分に含まれているのだ。・・・実の兄としてはおもしろくないことこの上ないので、ちらりと助けを求めてくるスザクの視線は、軽く黙殺することに決めた。


(ちょっ、ルルーシュ! 助けてくれるんじゃないのっ?)
(このぐらい、自分でどうにかできなくてどうする)
(・・・ルルーシュ、それって八つ当たりじゃあ・・・)
(ほら、早く答えてやらないと。ふたり共、お前の返事を待ってるぞ?)


視線による会話はほんの数秒。にっこりと笑ったルルーシュに、スザクは援軍を諦めたのか難しい顔をして双子を見つめ、「あのね、ふたり共・・・」と、どこか硬さを感じさせる声で、言った。


「同じお家に住むのはね、家族だけなんだよ」


――胸を、抉られるような感じがした。


「スザクにいさんは・・・?」
「ナナリーとロロのお兄さんはルルーシュだけでしょう?」


ぽんぽん、と。双子の頭を撫でるスザクの手付きはどこまでも優しい。双子はじっと、そんなスザクのことを見つめていて。・・・ルルーシュは、なぜかそれ以上見ていられなくて、目を背けた。


(スザクは・・・当たり前のことを、言った)


ただ、それだけのはずなのに。――その言葉は、途轍もない拒絶に聞こえた。


――――――
終わらない幼少時に涙が出そうです。
そして、小さい子は大人が思っている以上に敏感な生き物です。しかもさり気なくしっかりと空気読むんですよ。

子供って本当に侮れない・・・。

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