コードギアスのルルーシュとスザクにひたすら愛を捧げているテキストブログ
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輪廻シリーズと銘打っておきます。スザルル。 いわゆる転生ネタ。 スザクのみ前世の記憶持ち。ゼロレクイエムから500年ぐらい経ってる設定でよろしく☆ 今回は幼少時。 スザクの家の隣にルルーシュがルルーシュ一家が引っ越してきました編。 二度目の人生は、ひどく生きづらいものだった。一度目の人生と同じ、枢木スザクという名を与えられ、幼少の頃に殺した父と、写真でしか見たことがなかった母と一緒に暮らすのは、乳飲み子のときから苦痛でしかなかった。白き死神と恐れられ、裏切りの騎士と蔑まされ、ゼロとして個を殺してきた枢木スザクは、どう足掻いたってこのふたりの息子にはなれないのだ。それを知っていたから、苦しかった。けれど、それさえも罰なのだと思えば受け止められる。自然、スザクは自分の足で立ち上がれるようになった頃にはもう両親を避け始めており、それを敏感に感じ取った母は己の息子を不気味なものでも見るかのようにして距離を置いていった。父は何も言わなかった。それがまた、スザクの知っている父らしく思えて、小さく笑ってしまった。 そうして、スザクの日常は自分の体作りのために費やされていった。今の日本は戦争から遠いところにあった。それでも世界から争いが消えることはなかったけれど、少なくともスザクの手の届く範囲にはない。だけど、それでいいのだ。スザクにとって、世界とは自分の大切な人が笑っている場所のこと。だから、その範囲内が平和であるなら、それでいい。その程度には、スザクは利己的な人間だった。――だから、実のところ、体作りに大した意味なんてない。前世の習慣の延長。体を動かすのは好きだったし、前世の記憶はスザクに体の動かし方を教えてくれた。それに、幸いというかなんというか、二度目の生でも体力馬鹿と言われ続けた自分の身体能力は変わっていなかった。だから、一番有意義な過ごし方に思えたのだ。・・・ただ、それだけ。 「隣に越してきたランペルージと申します」 そんなスザクの二度目の生にも、彼は当然のように登場した。――5歳の夏。母親と一緒に挨拶に来た彼の姿を見た瞬間、スザクの中を駆け巡ったこの感情を、なんと呼べばいいのだろう。愛しさ、嬉しさ、哀しさ、恋しさ・・・すべてをひっくり返してぐちゃぐちゃになるまで混ぜ合わせたような衝動。ルルーシュ・ランペルージという名を与えられたスザクの最愛の人は、自分の知る子供の頃よりさらに幼い姿でそこに立っていた。そんなルルーシュの姿を見て、スザクは泣いた。表情も変えず、嗚咽も洩らさず、ただ機械のように瞳からぼろぼろと涙を零して、泣いた。 「!?」 「あらあら・・・」 ルルーシュはいきなり泣き始めたスザクに声もなく驚いて、おろおろとしていた。スザクの顔を覗き込み、慰めているつもりかぽんぽん、と頭を撫でる。――それがまたスザクの涙を誘っているのだとは、決して気付かないだろう。その後ろで、彼の母親は微笑ましげに自分の息子を見ていて。・・・スザクの母は、やっぱり不気味そうに己の息子を見下ろしていた。 「――スザク。僕は枢木スザクだよ」 「俺は・・・ルルーシュ・ランペルージだ」 泣きながら、それでもにっこりと微笑んで、よろしく、と手を差し出す。彼は笑ったスザクに少しほっとしたのか、表情を和らげながら、差し出した手を握ってくれた。――それが、二度目の生での、幼馴染みとの出会いだった。 ―――――― 原作のスザクの母さんってどうしてるんだろう? どこかで語られてたっけ? よくわからないので、とりあえずスザクを生んですぐに産んですぐに死んでしまったってことで! PR この記事にコメントする
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