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コードギアスのルルーシュとスザクにひたすら愛を捧げているテキストブログ


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ルルスザ / コピー / 24P / 100円

物書きなルルーシュ×本の虫なスザクで幼馴染み本。
両片想いのつもりが、いつの間にやらスザク無自覚のルルーシュ片想いになってました(苦笑)


※サンプルのほうは軽くweb用編集してあります。実際のものとは改行等が異なりますのでご注意下さい。





 ルルーシュがC.C.から呼び出しを受けたことをいいことに、スザクはまったりと本屋を巡りながらひとり帰路につこうとしていた。
 もちろん、一番のお目当てはルルーシュの新刊である。家に帰れば、ルルーシュはちゃんとスザクの分を準備しておいてくれているだろう。だが、こういうものは自分で買ってこそ意味があるとスザクは思っている。ルルーシュに言えばもったいないと顔を顰められること必至なので黙ってはいるが、実際家には彼著作の本が、彼から貰ったものと自分で買ったものとで、それぞれ二冊ずつある。
 買ったばかりの新刊の表紙をするりと撫で、スザクはほくほくと顔を緩ませた。

(タイトルは「きみへ」かぁ・・・ルルーシュが恋愛ものを書くとは思わなかったな・・・)

 むしろ、ルルーシュはあまりそういうことに関心がないのだと思っていた。

(好きな娘でもできたのかな・・・?)

 ――ずきん。

 途端、突き刺すような痛みが胸を貫いて、シンプルな印字の施された表紙を見つめたまま、スザクはしばし固まった。

(え、ちょっ、待って・・・なに? 今のずきん、って)

 ルルーシュだって健全な男子高校生だ。好きな人ぐらいいてもおかしくないし、卒業シーズンならなおさらと言っていい。

(相談されなかったことがショックだった?)

 否、と心がすぐさま反論する。
 そんな、寂しさを含んだ感情じゃなかった。もっと鋭くて、切なくて、哀しくなるような――。

『日本人って、綺麗な言葉の使い方をするよな』

 どきり、と胸が鳴ったのは、以前ルルーシュが言っていた言葉を思い出したからだ。
 あのとき、どうして、と問いかけたスザクに、ルルーシュは微笑んで、言った。

『〝愛〟と〝哀〟に同じ音を持たせるなんて、ブリタニアにはない発想だ』

 綺麗な微笑みだった。優しくて、美しくて、愛おしくて――。

(・・・・・・いとおしくて?)

 うわ、と。スザクはそこが道端であることも忘れてしゃがみ込んだ。
 答えはずっと出ていたのだ。ルルーシュと離れることが寂しかったのも、あの子供のような独占欲も全部。

(今更・・・)

 ――今更気付くなんて、馬鹿すぎる。

(僕、ルルーシュのことが、好きなんだ・・・)

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