コードギアスのルルーシュとスザクにひたすら愛を捧げているテキストブログ
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Thanks for:選択式御題
40000HIT記念。 「ルルスザ&スザルルでダブルデート。シリーズは任意で幸せ自慢大会かバカップルと突っ込みカップル(さや様)」より。 ・・・幸せ自慢大会? バカップルと突っ込みカップル? どこ行ったその要素。 そんな感じの話です。本当にごめんなさいぃぃ!!(滝汗) あ、書き忘れるところでしたが、「少女騎士」と「わたぼく」の4人で海水浴に行って貰いました。 ルルーシュは、自分の顔のよさを自覚している。そして、自分の恋人と同じ存在――性別以外は、という注意書きが入るが――であるところの青年もまた、人並み以上のルックスの持ち主だ。そんなふたりが砂浜にいれば、声をかけられないわけがない。目を離すたびに逆ナンされている自分の執事に、性別違いのもうひとりの自分がやきもきしているのは感じていた。対照的に、逆ナンされるルルーシュを見るたびに肩を震わせて笑いを堪える自分の恋人には、思わず怒りを覚えずにはいられなかったが。 そして、通算10回目となる見知らぬ女からの誘いは、恋人達がカキ氷を買いに行っている数分の間に訪れた。媚びた視線でルルーシュ達を見上げてくるふたりの女に、思わず溜め息を洩らした次の瞬間。くい、と手を引かれる感覚と共に指を絡められる。俗に言う恋人繋ぎという形で結ばれた手を掲げ、その男は照り付ける真夏の日差しにはそぐわない爽やかな微笑をその顔に刻んで、言った。 「ごめん、こういうわけだから」 数メートル先には、カキ氷を買っている本当の恋人がいる。堪えきれず吹き出したスザクに、受け取ったばかりのカキ氷を砂の上に落とすもうひとりの自分。目の前の女達はぽかんと口を開け、代わる代わるやってくる彼女達への意趣返しが多分に含まれていただろうことは察しが付く。煩わしい誘いにうんざりしていたのは、なにもルルーシュだけではなかったということだろう。だが。 ――これはない、とルルーシュは思った。 「スザクのアホ――っ!!」 あぁ、爆発した。盛大な音を立てて己の執事の頬を張り飛ばした少女を見て、ルルーシュは他人事のようにそう思った。肩を怒らせて砂浜を闊歩していくお嬢様の後ろ姿を見送っていた執事が、ルルーシュとスザクを振り返ってへらりと笑う。 「張り手って想像してたより痛いね」 「そりゃあ、遠心力が加わるもの。ひ弱なルルーシュの腕力でも結構な威力になるはずだよ」 「ひ弱は余計だ」 自分のことではないとわかっていても、同じ存在がひ弱だと表現されるのは面白くない。隣に立つ自分の騎士をじろりと睨めば、彼女は失言と言わんばかりに視線を逸らしながら口を噤んだ。 「ほら、さっさと行って謝って来い」 「まぁ、さっきのは全面的に君が悪いし、それが妥当だろうね」 ルルーシュとスザク、ふたりから窘められて、執事は複雑そうに頬を掻く。それでも反論がなかったのは、彼自身、ルルーシュ達のほうが正論だとわかっていたからだろう。ルルーシュは基本、全面的にもうひとりの自分の味方だ。だから、喩えこの男がどんな葛藤を抱えてようが知ったことではない。だが、スザクにとっては、この男こそがもうひとりの自分なのだ。同じ女の子の立場として、などと、もうひとりのルルーシュ側に付くことも多いが、同じぐらい、この執事の肩を持つこともある。そして、案の定というべきか、スザクは「仕方ないなぁ」とひとつ溜め息を洩らしてから、執事の耳許へと顔を寄せた。密やかに囁かれた言葉は、残念ながらルルーシュまでは届かない。ただ、にんまりと笑う騎士と、心底嫌そうに顔を歪めた執事が対照的で、そのままくるりと背を向けた彼を見送ってから、ルルーシュは口を開いた。 「・・・一体なにを言ったんだ?」 「『ひとりで砂浜歩かせていいの?』って訊いただけだよ」 「それだけでよくあの男が動いたな」 「そりゃあ、防御壁がなくなったら動かざるを得ないでしょう」 「防御壁? ・・・そういえば、お前達は変な男に絡まれたりしてなかったな」 「僕と彼は同じ存在だからね」 「? それがどうした?」 「女の子同士の利点って、どんなにくっついてても『行き過ぎた友情』ぐらいにしか思われないところだよねぇ」 その割には男除けの効果はばっちりだし。にっこりと笑うスザクに、ルルーシュは思わず苦い表情になる。つまりはあれか。先ほどルルーシュがこれなないと断じた手段は、こと女同士においては非常に有効である、と・・・。 (やけにスキンシップが激しいとは思っていたが・・・) よもやそんな意図があるとは思いもしなかった。スザクの口調から考えるに、執事のほうはその思惑にも気付いていたのだろう。一気に押し寄せる疲れに、思わず額を抑えた。 「まぁ、とりあえず・・・ふたりが戻ってくるまで暇になっちゃったし、カキ氷でも買い直しとく?」 するり、と腕を取られ、顔を覗き込むようにして微笑むスザクを見下ろし――ふと、違和感。いつもよりもほんの少しだけ近い距離感と、絡め取られた腕。そのふたつに一瞬だけ思考を巡らせてから、ルルーシュはくつりと笑った。 「なんだ・・・お前、妬いていたのか」 「・・・・・・嫉妬深い騎士はお嫌い?」 「いや――」 一瞬だけバツが悪そうな顔をした恋人の髪を撫で、その耳許へと唇を寄せる。 「お前なら大歓迎だ」 ―――――― 難 産 ! ! デートなんだから普通に遊園地とかにしておけばよかった・・・!(突っ伏し) いや、でも思いついちゃったからには「書かなきゃ・・・!」って思って! ちなみに、男が」男の手を取って「こういうわけだから」って言うのには元ネタがあります。 小ネタ程度のものだったんですが、どうにもこうにも忘れられなくて・・・(笑) 大変遅くなりましたが、さや様、リクエストありがとうございました! PR この記事にコメントする
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