コードギアスのルルーシュとスザクにひたすら愛を捧げているテキストブログ
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Thanks for:選択式御題
神殺しシリーズ。ルルスザ。 ハッピーバースデー、ルルーシュ! 遅い? そんなの気にしちゃ駄目です! お祝いしたいという気持ちが大事なの!(笑) せっかくの誕生日なので、明るく明るく・・・と唱えながら書きました。 ちょっとは甘くしてみたつもり(このシリーズにしては) 「ルルーシュ、誕生日プレゼントはなにがほしい?」 あ、そうだ、と。まさしく今思い出しましたと言わんばかりの軽さで問うて、恋人はにっこりと笑った。 (さ、寂しくなんか、ないぞ・・・) 別にスザクは、ルルーシュの誕生日をどうでもいいとか、そう思っているわけではない。これは一種の慣れのようなものだ。恋人同士である前から幼馴染みだったふたりにとって、誕生日は祝ってしかるべきものではある。つまりは家族みたいな感覚なのだ。そういえば、母であるマリアンヌだって昨日「誕生日プレゼントはなにがいいの?」と聞いていたではないか。そう、きっとあれと同じ感覚なのだ。 (・・・駄目だ。考えるのはやめよう) なんだか空しくなってきた。恋人という関係を結んで初めて迎える誕生日だから、とつい色々と夢見てしまった自分を思い出し、ルルーシュは振り払うように頭を振った。 「ルルーシュ?」 「いや・・・なんでもない。というかお前、せめて自分で考えるとか、そういうサプライズは思いつかないのか」 「うーん・・・それもちょっとは考えたんだけど・・・。でもどうせあげるならルルーシュが一番ほしいものをあげたいじゃない?」 「一番、ね・・・」 きょとん、として首を傾けるスザクは、本当にわかっていないのだろうか。恋人に一番ほしいもの、なんて言われたら、答えなんてひとつしかないということを。・・・わかってないんだろうなぁ、と思わず溜め息を吐きたくなるのを抑え、ルルーシュは目の前に座る恋人をちらりと見遣る。ルルーシュのそんな葛藤など知りもしないスザクは、ルルーシュの淹れた紅茶を飲みながら、のほほんと笑っていて――それが、なんだかとても不公平に思えた。 「・・・お前」 「え? なに?」 「だから、誕生日プレゼントはお前がいいと言ったら、どうするんだ」 「・・・・・・はい?」 「一番ほしいもの、だろう?」 せめてもの意趣返しににっこりと微笑んでやれば、スザクは元々大きい瞳を更に真ん丸くしてから、かぁっ、と頬を染めた。彼のその表情に少しだけ心が浮いて、だがその直後、うろたえたように視線を泳がせるスザクを見て、あぁ、やっぱりな、とルルーシュは思う。なんとなく予想はしていたが、スザクは多分、ルルーシュとの関係をこれ以上先へと進めることは望んでいない。それがわかっていたから、ルルーシュは苦笑して、冗談だ、と言った。 「お前が選んでくれたものならなんでも嬉しいよ」 「・・・・・・・・・」 正直に言えば、寂しいとは思う。求めているのが自分だけとわかって、寂しくないわけがない。だけど、それだけがすべてだとはルルーシュも思わないから。スザクがルルーシュを好きで、ルルーシュもスザクが好きで、そういう奇跡みたいな想いこそが大切だとわかっているから。――だから、これでいい。ルルーシュは黙り込んでしまったスザクを見て小さく微笑を洩らし、半ば放置されていた自分の紅茶に手を伸ばした。 「――わかった。いいよ」 「は?」 「あぁ、でも君の家はナナリーがいるし、僕の家もなんだかんだ言って出入りが激しいからなぁ・・・ホテルとかになっちゃうけど・・・それでもいい?」 「ちょ、ちょっと待て、スザク。――正気か?」 思わずそう尋ねてしまったルルーシュに、スザクはちょっとだけむっとしたように眉を顰めて、「当たり前だろう」と答えた。 「勘違いしてるみたいだから言っておくけど、僕だって、その・・・ちゃんと同じ気持ちだからね」 「・・・そうなのか?」 「そうだよ。好きな人が傍にいるんだから、もっと近付きたいとか、そう思うのは普通のことでしょ」 (そうだったのか・・・) 自分だけではなかった。その事実に大袈裟なほど感激するルルーシュに、スザクは「だから、その・・・こういうときなんて言えばいいかわからないんだけど・・・」としどろもどろになりながら続けて。 「初めてだから、優しくしてね・・・?」 そのはにかむような上目遣いをうっかり真正面から見てしまったルルーシュは、持っていたティーカップを思いっきり床へと落とした。 ―――――― ・・・スザク、誘い受けブーム・・・?(笑) 実はちゃんとやることやってるカップルだったり。 ちなみにそのことを友人に話したら「姉さん(友人は私をそう呼ぶ)の書くルルーシュって手早いね」という素敵なコメントを頂きました。 た、確かに・・・。少女騎士も神殺しもちゃんとやることやってるのに対して、スザルルシリーズは皆清い関係を保ち続けている・・・!!(笑) ちなみに、ルルーシュが予想していたことは半分正解しています。 先に進める気がないというより、スザクはこれ以上望んではいけないと思っていたので。 ・・・まぁ、結局OKしちゃうあたりがスザクの甘さであり愛なんですよ・・・(笑) スザク視点でこれを書いたらきっと暗くなってたと思うので、ルルーシュ視点で書いてみたら、普通のバカップルになった、というのはここだけの話にしておいて下さい。 遅くなりましたが・・・誕生日おめでとう、ルルーシュ! PR この記事にコメントする
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