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コードギアスのルルーシュとスザクにひたすら愛を捧げているテキストブログ


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Thanks for:hazy

少女騎士シリーズ。ルルスザ♀。


ハッピーハロウィン。ルルスザ編。

大分遅くなりましたが、ハロウィンです。トリック・オア・トリート!
・・・え? もう12月? そんな声、私の耳には聞こえませんッ!(涙)


あ、話は変わりますが、7万HITありがとうございます!
なんのお祝いもできませんが、せっせと小説書くことで皆様に報いられたらいいなぁ、と思います^^




「ルルーシュ、Trick or treat!」
「・・・スザク、そのセリフを言うならせめて仮装するぐらいの気概は見せないか?」
「え? だって、仮装しなくてもルルーシュはお菓子をくれるでしょう?」


そう言ってきょとん、と首を傾げる恋人の格好は普段どおりの騎士服だ。自らがデザインした白い服を眺め、ルルーシュは小さく溜め息を吐いた。先ほど自分の元を訪れたナナリーは猫耳のカチューシャをつけていた。「お兄様、Trick or treatです」と言ってにっこりと微笑んだ妹は文句の付けようがないほど可愛らしく、きっとスザクにも似合うだろうな、などと勝手に想像してしまったのはルルーシュだ。それについて彼女にどうこう言える立場ではないが、だからといって普段どおりの格好でお菓子だけせびりに来るというのもどうなのか。


「・・・・・・ほら、クッキーだ」
「ありがとう、ルルーシュ」


それでも、上機嫌に両手を差し出して待っている恋人を無碍にできるわけもなく、どこか負けたような気分に陥りながら、ルルーシュはスザクの手のひらにクッキーを詰めた袋を乗せた。いそいそと包みを開いていくスザクは、あまり知られてはいないが、実は結構甘いものが好きだ。男装時代はそれこそルルーシュとナナリーぐらいしか知らなかったその事実を、近頃はジノやアーニャも気付いてきたらしいのが面白くないところだが、「ルルーシュの作ったお菓子が一番好きなんだ」と彼女本人がにっこりと微笑むので、とりあえずはそれで納得することにしている。事実、今まさに「美味しい~」と顔を綻ばせているスザクの、無防備な笑顔を見られるのは自分だけなのだ。


「そういえば、ルルーシュは言わないよね」
「なにを?」
「Trick or treat」
「・・・言ってほしいのか?」


お前がお菓子を準備しているとも思えないんだが。思わず不審そうにそう問いかけてしまったルルーシュに、スザクは「うーん・・・」と少し悩むように首を傾けてから、言った。


「確かにお菓子はないんだけどね。僕に悪戯、したくないのかなぁ、と」


恋人に悪戯。セリフだけを聞けば舞い上がりそうになるその発言には、しかしながら色事に関する含みが一切なかった。雰囲気でそれを悟ってしまうというのもなかなかに悲しいものだが、それでもルルーシュはその複雑な心境を示すように口を開いた。


「・・・それは、誘っているととっていいのか?」
「いや、ジノは嬉々として言いに来てたのになぁ、と思って」
「ほう?」

(あの色惚けラウンズ、まだ諦めてなかったのか)


思わずワントーン声を下げて、目を眇める。だが、その直後に考えた48通りほどの報復パターンは、「まぁ、そんな馬鹿なことを言う口にはセシルさん特製のびっくりハロウィンマフィンを突っ込んどいてあげたけど」と爽やかに続いたスザクの言葉で、同情へと早変わりした。セシルの作ったマフィン。しかも、びっくり、という枕詞付き。――想像するだけで恐ろしい。


「・・・2~3日使いものにならなくなりそうだな」
「うん。『殿下とどうぞ』って渡されたんだけど、さすがにルルーシュにあれを食べさせるわけにもいかないからさ・・・処理に困ってたからちょうどよかった」


――そうか、やつは自分の代わりに尊い犠牲になったのか。そう思うと、とりあえず今回のことは水に流してやろうかという気持ちにもなる。我ながら優しい限りだ。うんうん、と頷くルルーシュをよそに、スザクはふと思いついたように「あ、」と声を上げて。「うん?」と首を傾けながら彼女のほうへと視線を向けたルルーシュに、彼女はにっこりと笑って、言った。


「ねぇ、ルルーシュ。やっぱりTrick or treatって言ってくれないかな?」
「は? なんでだ?」
「お菓子は準備できないけどさ。とびきりのご馳走はあげられると思うんだ」


ご馳走というよりむしろ悪戯を思いついたような顔でにこにことするスザクに、ルルーシュは疑問符を浮かべたまま、それでも促されるままにお決まりのセリフを紡ぎ出した。途端、すっと音もなくルルーシュとの距離を詰めたスザクは、その耳許へと唇を寄せて。


「――今晩は、部屋の鍵を開けておいてね」


先ほどは微塵にも感じなかった艶っぽさを持って、囁いた。その仄かな熱を煽るような声に、ルルーシュは一瞬だけ目を瞠ってから、くつり、と零すように微笑して、したり顔の恋人の瞳を覗き込む。


「確かに、これ以上にないご馳走だな」


弧を描く桃色の唇に誘われるままに、ルルーシュは彼女の背中へと腕を回した。


――――――
部屋の鍵を開けとくっていうのがふたりの合図だったらいいなという妄想(笑)
いつもはルルーシュのほうが「部屋の鍵を開けとく」って囁くんだろうなぁ。寝室に入る前とかに。
で、そうすると、スザクは残った諸事を片付けてからルルーシュの寝室を訪れるんですよ。
「・・・遅い」「ごめんごめん。これでも急いだんだよ?」みたいなピンクオーラ。バカップルなふたりならこのぐらいやってくれるって信じてる!(馬鹿)

・・・あれ? 気付いたらハロウィン全然関係なくなってる!?

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