コードギアスのルルーシュとスザクにひたすら愛を捧げているテキストブログ
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40000HIT記念。 「Dear daysのスザク&ルルーシュとわたぼくのルルーシュ。街に出て人違いしてついて行ってしまったDear daysスザクとの遭遇話(ニニコ様)」より。 そういえば、Dear daysスザク2連続ですね(笑) あと結構どうでもいい話ですが、わたぼくという略し方がしっかり根付いてきたようでほくほくしています(笑) 面白半分だったんですが、言ってみるものですねぇ。 そして季節はハロウィンなのに、ネタはまったく関係なくてすみません(滝汗) ただいま執筆の仕事が入っておりまして、そちらのほうに時間を割かれています。 3日には手が空く予定ですので、ハロウィン話はそれ以降にupしますね! 「零の道程」も書き終わりましたが、現在はこのような状況ですので、サンプルのupと通販開始も3日以降にさせて下さい(土下座) ・・・あえて言い訳するならば、そう。スザクは、普段より人を目で認識するよりも先に気配で認識することが多かった。力強くてしなやかなマリアンヌの気配しかり、おっとりとしていながら一本芯の通ったナナリーの気配しかり。――そして、それは高潔なまでに美しく、優しいルルーシュの気配にもいえることで。むしろスザクにとって、その気配は馴染みすぎていて目を瞑っていてもわかるものだったから。 「ルルーシュっ!」 人ごみではぐれたその人の気配を探して掴んだその指先が、慣れ親しんだものよりも幾分細い気がして、初めて違和感を覚えた。 (あれ・・・?) ゆっくりと視線を上げた先で、その人は振り返る。ふわりと翻った艶やかな黒髪は記憶の中のものよりも大分長く、体付きも全体的に華奢だ。それになにより、探し人との決定的な違いがひとつ。 (――女のひとだ!) スザクの探しているルルーシュは間違いなく男だ。確かに女性も羨む美貌の持ち主ではあるが、それは紛れもない事実だ。だが、だからといってこの女性をルルーシュと無関係だ、とするのもいささか無理があるのもまた事実だ。誰もが見惚れる美貌といい、その至高の紫水晶の輝きを思わせる虹彩といい、あまりにも見覚えがありすぎる。気配だって、よくよく辿ってみると確かに馴染んだルルーシュのものとは微かに違うが、それだって喩えるならホワイトとオフホワイトぐらいの違いしかない。・・・ルルーシュには元々異母兄弟姉妹も多い。中にはスザクも会ったことのない人物も当然いるわけで。 (ひょっとして、その中のひとり、とか・・・?) そこまで考えて、否、とスザクは思う。だってここは街中だ。皇族がそうほいほいと市井を出歩いているわけがない。そんな皇族、ルルーシュ達だけで充分だ。母であるマリアンヌが庶民の出だからか、彼女の教育方針は皇族として型破りだ。「経験に勝る知識なしっていうでしょう? なにごとも経験よ、経験」とにっこり微笑んだ皇妃は、むしろ自分の子供達がお忍びで市井を出回ることを推奨している節すらある。以前のルルーシュなら、それでもお忍びで街へ繰り出すことなどなかったのだろうが、今ではなぜか率先してスザクを街へと連れ出していた。今日も、そんな数多い日の内のひとつだったはずなのだが。 (僕の馬鹿・・・どうしてルルーシュとはぐれちゃうんだよ・・・) その上、ルルーシュによく似た女性を、彼と勘違いしてしまうなんて・・・。掴みっぱなしだった彼女の指先から手を離して、スザクは盛大に落ち込んだ。 「ごめんなさ・・・」 「スザク!?」 「――え?」 ごめんなさい、間違えました。そう口を開こうとした最中、ひょい、と体を持ち上げられ、スザクは目を瞬かせる。自分を抱き上げたのはルルーシュ似の女性であって、ルルーシュではない。だが、彼女の紡いだ名前は、確かにスザクの名前と同一のもので。 「スザク、お前・・・なんで縮んでるんだ!?」 「えぇえっ!? ち、縮んでない! 縮んでないよ! ちゃんと身長だって伸びてる!」 「馬鹿言うな! 明らかにおかしいだろうっ! なんで朝まで大人だったヤツが数時間で子供に・・・!?」 「お、おおおお大人ぁっ!?」 「私か。私の所為なのかか? お前が私より年下ならよかったのにとか、ちょっとでも考えてしまったから・・・」 さぁっ、と顔を青くする大切な人そっくりな女性に、スザクはもうなにをどうしたらいいのかわからなかった。どうやら、彼女自身も自分を違う人間――しかもどうやら同じ名前らしい――と勘違いしているようだが、その誤解を解くのはどうにもスザクには荷が重い気がする。 「あー、お取り込み中のところ申し訳ないが・・・多分そいつはお前が言っているスザクとは別人だ」 耳に馴染んだ声が鼓膜を擽ったのは、ちょうどそのときだった。「ルルーシュ!」今度こそ間違いない、スザクの探し人であるルルーシュだ。女性の後ろに立って、少し困惑した様子で眉を寄せていたルルーシュは、スザクの呼び声に答えて、ふわりと表情を和ませた。 「べつ、じん・・・」 「そうだ。大体、大人が子供になるわけがないだろう」 「そ、そうか・・・そうだよな・・・。すまない、取り乱してしまったようで・・・」 「いや、こちらは気にしてないが・・・」 スザクを抱き上げたまま、なんとか平静さを取り戻したらしい女性が、ゆっくりとルルーシュを振り返り――。 「え?」 「は?」 見事に、ふたり揃って固まった。ほぼ自分と同じ顔をした、性別違いの相手をまじまじと凝視したまま身動きひとつしないふたりに挟まれ、スザクは以前洩らしていたナナリーの言葉を思い出す。曰く、「お兄様はイレギュラーにとても弱いんですよ」・・・顔が同じだと、性質も似るものらしい。 「よ、世の中には、同じ顔の人間が3人はいるらしいし・・・」 「そ、そうだな・・・べ、別に珍しいことでもないよな・・・」 必死に自分を納得させようとしているふたりを見て、スザクはなんだかおかしくなった。 ―――――― 多分、街中散策している間にパラレルワールドに迷い込んでいるDear daysのスザクとルルーシュ(でも気付いてない) わたぼくのルルーシュは家に帰ったあと大人の執事スザクを見て溜め息を吐くと思う(笑) 本当に子供になったら焦るだろうけど、「こいつがあの子供みたいだったらなぁ」と考えてしまうのは止められないはず! ニニコ様、リクエストありがとうございました^^ PR この記事にコメントする
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